生物多様性のための30by30アライアンスに参加

2023.1.24

 EJECは「生物多様性のための30by30アライアンス」に参加しています。
 環境省では国際約束である30by30目標の国内達成に向けて「30by30 基本コンセプト」(2021年8月)を発表し、さらにその工程と具体策を示す「30by30ロードマップ」を取りまとめています。
 2030 年までに我が国の陸域・海域の少なくとも30%を保全・保護する目標(30by30)を達成するため、国立公園などの保護地域の拡充等に加え、保護地域以外で生物多様性の保全に資する地域(OECM)を設定していくこととなっています。その一環として、国際データベースへの登録及び保全等を促進し、又はその取組を積極的に発信することを目的として、行政、企業、NPO 等の有志連合として、「生物多様性のための30by30 アライアンス」が設置されました。

 アライアンスの参加者は以下のような活動とその広報活動を行うことを表明しています。

  1. (1)所有地や所管地の国際OECMデータベース登録を目指す
  2. (2)保護地域の拡大を目指す、拡大を支援する、管理の充実を図る
  3. (3)保護地域、及び国際OECMデータベース登録を受けた(受ける見込み)エリアの管理を支援する
  4. (支援とは、管理作業や物品供与等の物理的支援、資金的支援、購買行動等を通じた支援などを指す)
  5. (4)自治体が自らの策定する戦略に30by30 目標への貢献を取り込み、保護地域の拡大、国際OECMデータベース登録及びその管理の支援を企業、団体及び個人に推奨する
  6. (5)上記の事項に取り組むことを積極的に対外発信する

 EJECでは上記(2)(3)(5)の活動を中心に様々な場面でOECM化を促進に寄与していきます。具体的には、保護地域の拡大に向けた支援、エリア管理の支援を行います。
 また、この取り組みを通じて、既存技術の応用活用、新たな事業領域の開拓が期待できると考えています。

30by30
(サーティ・バイ・サーティ)
とは

2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標です。

「ポスト2020生物多様性枠組」案の主要な目標として検討されており、2021年6月に英国で開催されたG7サミットにおいてコミュニケの付属文書として合意された「G7 2030年 自然協約(G7 2030 Nature Compact)」では、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させるという目標達成に向け、G7各国が自国の少なくとも同じ割合を保全・保護することについて約束しています。