UAVレーザー測量による3次元モデルから最終処分場の残余容量を計算

2019.3.29

UAVレーザー測量からの最終処分場残余容量計算手順

廃棄物最終処分場の残余容量推定手順

最終処分場とは、回収された不用品のうち再利用できないものを埋め立てる処分場です。計画的に最終処分場を整備しなければ、ごみの行き場がなくなるため、処分場が満杯になるまでの残り期間を推定しておかなければなりません。年間に最終処分される量や質は常に増減するため、定期的に埋め立てられた量を計測し、残余期間を把握する必要があります。
北海道歌志内市が所有する上歌最終処分場は2003年3月竣工の施設で、当初の15年程度の共用期間の終盤に入っていたため、現況調査を行い、残余容量・残余年数を設定しました。現況調査、完成形状モデル作成及び残余容量計算にあたっては、UAV*レーザー計測により高精度3次元点群データを取得し、完成形3次元モデルを作成したうえで詳細な残余容量を算出しています。
正確な最終処分場の残余年数を推計するためには「正確な容量計算」が有効であり、遮蔽物の無い上空からのレーザーによる詳細な地盤の面計測を行うことで、施設の管理資料として高評価を得ています。

*UAV(Unmanned Aerial Vehicle):無人航空機 通称としてドローンと呼ばれる。

施設名 上歌最終処分場
業務名 歌志内市上歌最終処分場現況調査委託業務
場所 北海道歌志内市
期間 2018年9月22日~2019年3月29日
事業主体 歌志内市

レーザー:国土交通省(国土地理院を含む)やJIS(日本工業規格)ではレーザと称する