令和8年度 砂防学会賞(論文賞・技術賞)を受賞しました

2026.6.3

2026年5月13日、令和8年度 公益社団法人砂防学会「三重大会」にて、砂防学会賞授与式が執り行われ、株式会社エイト日本技術(EJEC)の後根および海原が「論文賞」、海原および只熊が「技術賞」をそれぞれ受賞しました。
砂防学会賞は、当社にとって初めての受賞であり、かつ「論文賞」と「技術賞」のダブル受賞となりました。この栄誉ある賞をいただけたことは、当社の日々の業務や研究で培った、砂防分野における技術力を高く評価いただいた結果であると、大変感謝しております。
当社は、今回いただいた賞を励みに、今後とも価値ある環境を未来につなぐことをミッションとし、地域の持続可能な安心・安全な暮らしの実現に向けて、得意とする防災技術のさらなる発展と深化を目指し、日々研鑽してまいります。

  • 「論文賞」の表彰状を授与される後根(右)

    「論文賞」の表彰状を授与される後根(右)

  • 受賞論文発表会で講演する後根

    受賞論文発表会で講演する後根

  • 「論文賞」受賞者の後根(左)と海原

    「論文賞」受賞者の後根(左)と海原

  • 「技術賞」受賞者の只熊(左)と海原(中) 右は坂井氏(日本気象協会)

    「技術賞」受賞者の只熊(左)と海原(中) 右は坂井氏(日本気象協会)

令和8年度 砂防学会賞 論文賞

• 受賞論文:
後根裕樹・海原荘一・中谷洋明・木下篤彦・北本 楽・小杉 恵・鈴木素之「大規模地震がその後の降雨による土砂災害発生に及ぼす影響」,砂防学会誌,Vol.77,No.6,p.22-33,2025
• EJECの受賞者:
後根 裕樹(地質防災事業部 九州支社)
海原 荘一(地質防災事業部 岡山本店)
• 研究概要:
本研究は,近年において最大震度6強以上(気象庁)を記録した12の大規模地震を対象として,地震前後に発生した土砂災害や降雨数の整理結果をもとに,地震がその後の降雨による土砂災害発生に及ぼした影響について検討したものである。熊本地震では、地震後1年目において、中~大規模の降雨における地震前からの発生率の増加が、他の地震より顕著に認められた。熊本地震の事例によると、土砂災害は地震発生より少なくとも2~3か月内の降雨により生じる可能性があるため、出水期の直前に発生した地震では、降雨による土砂災害の発生に留意する必要がある。今後、この結果をより正確に検証するために、地形・地質条件の要因も踏まえた分析が必要である。

本論文は、国土交通省国土技術政策総合研究所、国土交通省近畿地方整備局、山口大学のご協力のもと、産官学連携により執筆したものです。ご協力賜りました関係機関に厚く御礼申し上げます。

砂防学会賞 論文賞とは

論文賞は、砂防に関する学術の発展に顕著な貢献をした者に与えられるものです。

令和8年度 砂防学会賞 技術賞

• 受賞論文:
坂井紀之・内田良始・宗近夏美・川本一樹・北野亮輔・引地 慶・海原荘一・只熊典子・古江智博・小杉 恵「予測雨量のダウンスケーリングとタンクモデルによる天然ダムの水位予測精度の向上」,砂防学会誌,Vol.76,No.5,p.15-24,2024
• EJECの受賞者:
海原 荘一(地質防災事業部 岡山本店)
只熊 典子(地質防災事業部 中国支社)
• 研究概要:
本研究は、2011年9月の台風12号の豪雨で深層崩壊により形成された奈良県十津川村長殿地区の天然ダムを対象に、天然ダムの越流侵食リスクを早期に把握し、下流住民に適時的確な警戒避難を呼びかけるために、ダム集水域の降雨予測およびダムの水位予測の高度化を図ったものである。降雨予測については、気象庁MSM・GSMガイダンス(5km・20km格子,3時間雨量)からAIによるダウンスケーリング手法により、時間的・空間的に十分な分解能を有する1km格子,1時間雨量の予測モデルを構築した。水位予測については、3段タンクモデルを採用することで、ピーク水位と到達時間の予測精度が向上した。

本論文は、一般財団法人日本気象協会が筆頭著者となり、当社ならびに国土交通省近畿地方整備局との共著で執筆したものです。今回このような栄誉ある賞をいただき、関係機関に厚く御礼申し上げます。

砂防学会賞 技術賞とは

技術賞は、具体的な現場技術等に関する画期的な技術開発やプロジェクトの実施により、砂防技術の発展に顕著な貢献をした個人あるいは団体に与えられるものです。