geotechnics

地質・地盤

国道の事前通行規制区間解除検討

2018.03.30

業務名
平成29年度香川管内事前通行規制区間解除検討業務
場所
香川県三豊市財田町財田上
期間
2017年12月07日~2018年03月30日
事業主体
国土交通省四国地方整備局香川河川国道事務所

 一般国道32 号は香川県三豊市と徳島県三好市を結ぶ幹線ルートであり、地域の暮らしを支える道路として、また災害時等の緊急輸送道路としても重要な道路です。四国広域道路啓開計画では、この道路が南海トラフ地震発生時には瀬戸内側から太平洋側へアクセスできるよう優先的に啓開する進出ルート(代替ルート)として位置づけられています。
 本業務では、香川県河川国道事務所管内の一般国道32号の事前通行規制区間の解除に向けた検討を実施しました。
 事前通行規制区間の解除のためには、(1) 防災点検による要対策箇所の対策工事が完了していること、(2) 学識経験者又は防災ドクターの診断により対策工事の効果及びカルテ対応箇所の安全性についての見解・判断を得ていること、(3) 要対策箇所の対策完了後、道路通行規制基準以上の雨量を経験し、無災害であること、という3条件を満たしている必要があります。本業務ではこのうち(2)について検討・対応しました。

    具体的には、次の事項に関する検討・資料作成等を行いました。

  1. 防災対策工事の施工状況を整理し、事前通行規制区間解除に向けた条件を検討
  2. 「国道32号香川河川国道管内事前通行規制区間検討委員会」のための資料作成並びに運営
  3. 事前通行規制区間の移管に関する資料作成
  4. 防災点検箇所のランク見直し検討

 とくに、委員会の資料作成並びに運営においては、現地にて対策工事の完成状況の説明を行い、検討委員会ではドローンによる空撮動画やオルソ画像等を用いて、視覚的にわかりやすい資料を作成し、説明を行いました。

異常気象時の事前通行規制とは:
 道路交通の安全確保のための対策には、ハード対策とソフト対策があります。ハード対策は、予想される災害(例えば落石や斜面崩壊など)に対して、対策施設を設置して災害を防ぐもので、落石防護のフェンスやのり面のアンカー工などがあります。これに対してソフト対策は、危険な状態になった時に通行を制限して通行車両等が災害に巻き込まれることを未然に防止するものです。
 道路災害の原因の主なものは豪雨と地震ですが、この業務の対象区間では連続雨量が250mm以上に達した時に通行止めとする規制基準が定められておりました。しかし、危険箇所のハード対策がすべて完了しましたので、ソフト対策(事前通行規制)の必要性が無くなったことを委員会で諮ることとなりました。

動画に静止画・設計図面を組み込み、三次元イメージの把握を容易に

ドローンの静止画から作成したオルソ画像とLP(DEM)データによる地形解析図との比較

オルソ画像:道路や地物(とくに対策工構造物)、植生の種類や繁茂状態を明瞭に把握できます。
地形解析図:尾根・谷の分布や斜面の侵食状況が明瞭に把握できますが地物は不明瞭となります。